コンテンツクリエイター専攻 

山口ゼミ26期extended、27期extended合同講義「A&Rに訊く!」レポート

2020年2月22日(土)16時~17時30分
山口ゼミ26期extended、27期extended合同講義「A&Rに訊く!」

 今回はEx26期、Ex27期の合同講義として、ソニーミュージックで長らくA&Rをされ、現在レーベル内外の様々な楽曲/歌詞コンペを主催している伊藤和彦さん(Kazyさん)を講師としてお招きしました。

 本講座専用に脱表題曲(表題を喰ってしまうほど個性的で中毒性のあるカップリング曲)というテーマ、日向坂46ターゲットで特別コンペを行って頂きました。

塾長山口がホストの対談形式で、前半は洋楽ディレクターからスタートしたKazyさんの経歴を伺い、その後、前途のコンペに対して、受講生とCo-Writing Farmメンバーから提出されたデモ音源を時間の有る限りアドバイスをいただきました。事前に聴いているKazyさんは、それぞれのデモに対して良いと思ったところ、足りない部分は何か、ここからどうすればよくなるかをリアルな視点からご意見がありました。これまでのコンペを通じたCo-Writing Farmの提出デモのクオリティに対して最高峰であると高評価を頂きつつも、多くの曲が集まるコンペに対して、どう戦って行けば良いかも具体的に指南して頂きました。受講生だけではなく、Co-Writing Farmのメンバーにとっても非常に有意義な講義になったと思います。

 山口は、「今日は日本のコンペシステムに対してリアリティを感じてもらえたと思う。意思決定の仕組みは複雑系だし、もちろんケースバイケースでもある。ただ作曲家が知っておくべきなのは、入口で「足切り」されないデモクオリティをクリアすること、その上でクオリティの高いデモが数百と集まる中、デモを絞り込む人が採用決定者に聞かせてみたいと思うセンスやアイデアが盛り込めるかどうか?最終的な採用については運もあるので、だからこそ継続的なコンペ参加が必須で、山口ゼミが年間100曲デモ制作ペースを奨励している理由だよ」と、まとめました。