卒業生紹介 〜TCPLが生み出したビジネス〜

本科1~4期卒業生

山口ゼミ卒業生

内山 仁志

山口ゼミを受けたきっかけ
ボカロPとして長いあいだ完全自主制作で作品のリリースを重ねてきましたが、より幅広く、多くの人に音楽を届けたいという幼い頃からの気持ちに立ち返った結果、J-POPなどの商業音楽でヒットチャートを賑わす人気作曲家を目指すことにしました。さまざまな選択肢を検討した結果、自分の考え方や目指すものに近い道が開かれていると考え、山口ゼミの門を叩きました。

山口ゼミで学んだこと
自分の音楽を客観的に捉える絶好の機会になりました。山口ゼミは、具体的な作詞作曲の手法や機材のテクニックなどを学ぶ場ではありません。その代わり「採用されるため、ヒットするために、この楽曲には何が足りていないのか」を徹底的に考え、足りないものをどう補うのかのノウハウを身につけることができます。「自分の音楽に自信はあるが、どうチャンスをつかめば良いのかわからない」そんな若手作曲家には、うってつけの場だと思います。特にCo-Writingという現代的、合理的な曲作りの手法が肌に合う人にとっては、まさに天国だと思います。

現在の作曲活動についての成果

<Stevi Ritchie/「Come On! Come On! Come On!」作曲・編曲>

初めてメジャーレーベルからリリースされた曲です。秋元康さんプロデュース案件で、何度も秋元さんからのリクエストを頂きながらアレンジを直したことをよく覚えています。

<ClariS/「Gravity」作詞・作曲>

アニメタイアップの楽曲で、89秒というオープニングの尺に合わせるといった場面ではコーライト相手の武田城以さんの力なくしてはできなかったと思います。イントロでいかに世界観を作るかといった部分で、山口ゼミで学んだことが生かされていると思います。

<欅坂46/「語るなら未来を…」作曲>

これは山口ゼミextended時代に作った曲なので、まさに山口ゼミ発の曲と言えると思います。カップリングではありますがオリコン1位アーティストの楽曲として、非常に多くの方に聴いて頂けたことがとても嬉しかったです。

出井 雄喜

山口ゼミを受けたきっかけ
音楽で飯を食うことを夢見て上京してきましたが、現実は厳しく、何も成果が出せずの毎日でした。そんな中山口ゼミの存在を知り、現状を打破したいと思い跳びこみました。

山口ゼミで学んだこと
今プロの現場で実際に行われていることを、第一線で活躍されているプロの方々の口から直接聞けるほど刺激的なことはありませんでした。
音楽の技術的なことはもちろん、音楽に対する姿勢まで、プロの方々のその熱さを感じ、自分も成果を出したいと熱くなれました。

現在の作曲活動についての成果

<MISIA/「白い季節」作曲>

2015.2.18発売 MISIAの両A面シングル『白い季節/桜ひとひら』の「白い季節」を作曲させて頂きました。山口ゼミExtendedの講義に「コーライティング実習:シンプルデモコンテスト」というのがあり、メロディとコードだけのデモを全員がつくり、受講生同士の投票で選ばれた5~10曲程度の中から、ゲスト講師のヒロイズムさんがメロディを選びコーライティングする、という実際の講義から生まれた楽曲です。ヒロイズムさんとのコーライトの機会を得るという夢のような経験ができました。

花輪 旭一

山口ゼミを受けたきっかけ
以前はアーティストとしての活動していたのですが、作家へとシフトした時にプロデューサーやディレクター等採用する側の相手の顔や意見が見えないことに戸惑いがありました。ただ楽曲を作っては提出を繰り返すのではなくより良い楽曲を作る為にどうすべきか悩んでいた時に山口さんのTwitterでゼミを知り色々相談できる場になるかもしれないと期待を抱き参加しました。

山口ゼミで学んだこと
作家としての礼儀や心構え、業界慣習、楽曲に対してのアドバイスも非常に勉強になりました。
また普段はなかなか聴く機会のない他の作家さんの作品を聴けるのも非常に参考になり今も刺激を受け続けています。
そして伊藤涼さんから学んだCo-Write複数人で1つの楽曲を仕上げることは、自分にとっても新しい可能性を沢山見つけることができ、孤独な作業になりがちな作曲という活動が楽しめるものに変わりました。

現在の作曲活動についての成果

<杏里/「サキホコレ」作曲>
ピアニストでもあるゼミ受講メンバーとのCo-Write作品、キャリアの長いアーティストへ提供でき、自身のキャリアとしても大切な楽曲になりました。

<STARMARIE/「狂おしき月下の舞踏会」作曲・編曲>
山口ゼミを同期受講していた50代男性とのCo-Write作品。今までの自分の作品にはないマイナー調のメロディーや独特な世界観に仕上がったのはまさにCo-Writeのマジックだと思います。

<STARMARIE/「余命124日のシンデレラ」作曲・編曲>
ユーロビートとEDMを基調にしたライブでも盛り上がる曲に仕上がりました。山口ゼミに参加した当時はアレンジどころかデモさえもまともに作れていなかった僕ですが、ゼミ参加をきっかけに、成長が成果として感じられる程になりました。

その他「魔法少女まどか☆マギカ」「Aチャンネル」「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」等のキャラクターソング作詞作曲等

瀧口 系太

山口ゼミを受けたきっかけ
作曲、編曲で仕事が欲しかったからです。楽曲コンペ等、業界の話は聞いたりはしても入り口がどこか分からない状態。デモを送ってもフィードバックが有るわけでもないのでそれっきり。そこで山口さんの著書を読みゼミの存在を知りました。とにかく目の前で指摘してくれる人に曲を認めてもらいたい!という思いが強かったです。

山口ゼミで学んだこと
目の前にあるチャンスを逃したくないなら、今自分の持っているもので思い切り勝負すればいい。
これに尽きると思います。それとアンバランスな自分を大事にする。音楽業界で求められるのは今まで居なかったクリエイターだと思います。今ある席は既に立ち見ありの満席状態。
山口さん、伊藤さんをはじめ、ゲストでいらした大先輩方の言葉を噛み締めつつ、自分の音に反応してくれる人達とつながり、新しい自分の席を作りたいと思います。

現在の作曲活動についての成果

<NEWS/「日はまた昇る」作曲>
<NEWS/「TRAVeLiNG」作詞・作曲・編曲>

2015年1月にリリースされましたNEWSのシングルカップリング曲「TRAVeLiNG」で初めて採用して頂きました。本当に嬉しかったです。加えて前田耕陽さん主催の舞台で楽曲提供、編曲を多数担当させていただいております。他、主に編曲の依頼が増え、有難い事に眠れない日々が続いています。自分の音に触れて頂く機会を大切にし、今後も実績を増やしていきたいです。

中西 哲郎

山口ゼミを受けたきっかけ
自分は今50代半ば、昔ミュージシャンをやっていました。スタジオやステージでプロとして15年ほど活動していましたが、一番やりたかったのは作曲でした。
高校性の頃、帰り道の一面夕焼けのオレンジに染まったなかで、異国の地で聞いたもう忘れられたようなヒット曲が思い起こされ、誰とも知らない作曲者に物凄く嫉妬した、それがすべての始まりでした。
約四半世紀が過ぎ、ある日突然、3人目の伴侶となった妻が、作詞を始めました。
鄙びた温泉に旅行に行くことになり、旅行中、宿に引きこもって曲を作ってみない?ということになりました。
その時の曲は今考えると本当にどこにも使えないような曲でしたが、その曲がいつまでも走馬灯のように流れ続け、堰を切ったように作曲への想いがつのりました。
2012年、10月になろうとしていた頃です。そんな中、色々と作曲関係のサイトを見ているうちに、ある募集記事に目が留まりました。それが、山口ゼミでした。

山口ゼミで学んだこと
このゼミに入って、この齢になってもまだまだ学ぶことができる、ということに、本当に感謝しています。
作曲というのは、本来物凄く孤独な作業で、コンペなどに応募しても何もリアクションが無いことが当たり前だと思います。自分は長いブランクの後音楽の世界に戻ってきました。
ミュージシャン時代は本当に音楽漬けだったので、「その時代の音楽」が染み付いてしまっていて、現在、ゼミに参加して丸2年が過ぎた今でもなかなかあの時代の音楽から脱却できずにいます。
たぶん、一人で作曲に挑戦していたら、何もわからないまま、時代を恨みつつ(笑)諦めていたことと思います。ありがたいことに、ここにはきちんとアドバイスを与えてくれるブレイン、惜しげもなく音楽の今を伝えてくれるブレインが、多数います。そして、若くて優秀な作曲家・編曲家が沢山いるので、ものすごく刺激になります。
「何を学んだか」という問いの答えにはなりませんが、学んだことを列挙するのも無粋ですし...
山口ゼミは、自分の心の持ちようによって、宝石のように新しい煌めきを与えてくれる場所、と思っています。

現在の作曲活動についての成果

<STARMARIE/「狂おしき月下の舞踏会」作曲・編曲>
<ブリバト/「ブリバト戦士」作曲・編曲>

狂おしき月下の舞踏会はアルバムと、シングルのカップリングに採用していただきました。その他、イベント”ミュージシャンズハッカソン”の紹介映像BGMに楽曲起用されました。

安楽 謙一

山口ゼミを受けたきっかけ
作曲家として生きていきたい!と意気込んで会社を辞めたものの、どうやったら食っていけるようになるのか分からず、デモ作りを淡々と行っていた頃、山口さんのツイートを見ました。そこには「職業作曲家として生きていくには?」と、まさに今自分が知りたいことをテーマにしたセミナーがあることを知り、迷うことなく参加致しました。

山口ゼミで学んだこと
一人で作っていた頃には絶対に考えなかったディレクターの目線「どういう曲が売れるのか?」という視点を恒例の”伊藤斬り”を通して知ることが出来ました。
それまでは「仮なんだからどんなんでもいいんでしょう?」程度に思っていた仮詞に対しても、厳しく指導いただき、トータルとして楽曲デモのレベルを上げることが出来たと思っています。
ゲスト講師のお話の中でも「詞と曲はセット」という話も多く、認識を大きく改めました。そして何よりも、コライトという概念を学ぶことが出来たのは音楽人生の財産と思っています。コライトでうまく化学反応が起きた時の快感は本当に溜まりません。まだまだ、「毎回ケミストリーが起きる!!」という訳にはいかず、もどかしいこともありますが、日々個人の能力upとコライトを継続しています。

現在の作曲活動についての成果

<花岡なつみ/「ツヨイココロ」作詞・作曲>
<NEWS/「TRAVeLiNG」作詞・作曲>

2015年1月リリースのNEWS「TRAVeLiNG」の作詞・作曲をしました。初めての大きな採用ということもあるのですが、この楽曲はまさにコライトでケミストリーが起きた楽曲でもあるので思い入れが深い楽曲になっています。また、相沢まきさんの「マキマキマキ」、雑誌「月刊デ☆ビュー(オリコン・エンタテインメント発行)」企画・宮森りこ「BelieveMagic」など採用いただきました。

ホリイモマ

山口ゼミを受けたきっかけ
会社員生活を送りつつも、「音楽を仕事にしたい」という目標を常に持ち続けていました。
音楽コンテストサイト「クレオフーガ」へ楽曲を投稿し始めた頃、メルマガで山口ゼミの募集情報を知り、進展の無い現状を打開しようと、思い切って参加を決めました。

山口ゼミで学んだこと
第一線でご活躍されている作曲家の方々のデモ音源を実際に聴かせて戴き、デモとは思えないほどのクオリティの高さに圧倒されると共に、ごくシンプルなアレンジでも充分に聴かせられるほどの良質なメロディーを極限まで追求されている姿勢に感銘を受けました。
音楽、特に歌ものにおいては何よりメロディーが要である事を再認識し、心に響くメロディーを日々模索しています。

現在の作曲活動についての成果

<入野自由/「月と僕の距離」作詞・作曲>

2015年5月リリースの入野自由さんのアルバムに、山口ゼミ同期生とのコーライト曲「月と僕の距離」が採用されました。ゼミで学んだ事がこんなにも早く成果となって現れ、驚きつつもとても嬉しかったです。この経験を今後に繋げていきたいと思います。

本科1~4期卒業生

山口ゼミ卒業生