ニューミドルマン養成講座 山口 哲一

ニューミドルマン養成講座正式開講に寄せて

「ニューミドルマン」は、シンクタンク・ソフィアバンク代表の田坂広志さんによる言葉です。田坂さんは、インターネットの発達で「中間会社」は無くなるのでは無く、供給者のための機能から、消費者の購買への貢献という形で、新たに蘇ると予見されています。

私は音楽業界の構造変化と結びつけ、「ニューミドルマン養成講座」と名付けました。従来のスタッフの職域が変わる時代だという意味も込められています。アーティストとユーザーだけでは音楽ビジネスは成立しません。これまでの定義で言えば、プロデューサー、マネージャー、A&R、プロモーター、エージェントなど様々な呼称がありましたが、デジタル化の洗礼で、すべての職域で「再定義」を求められています。ミドルマンは、アーティストとユーザーの中間に入るという意味です。音楽ライターやラジオディレクターなども含まれるかもしれません。これらの職業を従来の役割から「再定義」して「ニューミドルマン」と名付けます。これからは「ニューミドルマン」の役割が、どんどん重要になっていくでしょう。

既存の枠を超え、新しい時代のニーズに対応するニューミドルマン

現在の日本の音楽界には、大きなチャンスと致命的なピンチが同居しています。「クールジャパン」という言葉もいささかクタビレてきましたが、J-POPが世界で広く受け入れられるチャンスがあることは間違いありません。アニメやコミックがきっかけをつくってくれましたが、今やJ-POPそのものに興味を持たれている状況ですし、他国に比べて、従来は遅れていた政府支援の体制も整いつつあります。

ただ、世界で広めるためには、絶対に必要なことが一つあります。「デジタルファースト」への転換です。他の業種や、海外の音楽業界では当たり前の、デジタル化時代への対応が著しく遅れているのが、日本の音楽業界の特徴であり、最大の問題点です。

この状況は、これから音楽ビジネスに携わろうとする若い世代は、好機と捉えて欲しいです。フツーにデジタル対応して、ソーシャルメディア最適化するだけで、既存のプレイヤーに対して優位に立てるのですから。

レコード会社を中心とした従来型の日本の音楽ビジネスの生態系は、日本の国内市場で完結していました。単一言語のマスメディアでPRできるシンプルな市場でした。パッケージを売るためのCDチェーン店の仕組みもありました。定価で販売してくれるCD専門店の存在は、効率の良い生態系の幹を成していました。既存プレイヤーが、この有益な仕組みを守ろうとし、デジタル化にブレーキを踏みたくなる気持は、やむを得ない側面もあります。

このような、いわば「オールド」と「ニュー」の相克を解消していく人材を育てるために、新しいセミナーを始めます。そして、音楽を愛し、音楽ビジネスを通じて自己実現したいすべての人に参加を呼びかけます。

ゲスト講師の皆さんは、最前線で活躍するビジネスマンです。私にとっては、音楽ビジネス改革の同志でもあります。そのエッセンスに触れることで、真のニューミドルマンが生まれると期待しています。

本講座の対象は、音楽を仕事にしたいすべての人です。音楽業界に就職したい人にも役立ちます。昔から、音楽業界は「潜り込む」ところです。新卒一斉採用が当然の学生は戸惑うかもしれませんが、アルバイトも一流大学卒もまったく同じ扱いをされるのが、音楽業界なのです。

音楽関連のITサービスを始めたい人も応援します。既存のプレイヤーの内在的な論理を知ることや、人脈を持つことは有益でしょう。自立してビジネスを指向する次世代型アーティストにもシビアな現実とリアルな戦術を伝えていきます。そして、新しい成功例を作っていきたいと思っています。

音楽を仕事にしたいすべての人に。一緒にやりましょう。ニューミドルマンの時代がやってきます。

第4期のテーマは、「音楽×デジタルの2016年版の地図を手に入れよう」です。音楽とデジタルの最新状況を実践的な視点で把握します。業界の第一線で活躍している方に、専門分野について、本音で話していただきます。新世代型の音楽エージェントでの起業を考える方、コンテンツ系のITサービスを始める方、そして、音楽業界への就職、転職を考えている方にも有益な内容になっています。参加をお待ちしています。

ニューミドルマン養成講座 オーガナイザー 山口哲一

オーガナイザー プロフィール

塾長/プロデューサー

山口 哲一

(株)バグ・コーポレーション代表取締役、音楽プロデューサー・コンテンツビジネスエバンジェリスト

「デジタルコンテンツ白書」(経産省監修)編集委員。アーティストマネージメントからITビジネスに専門領域を広げ、2011年から著作活動も始める。エンタメ系スタートアップを対象としたアワード「START ME UP AWARDS」をオーガナイズ。プロ作曲家育成「山口ゼミ」や「ニューミドルマン養成講座」を主宰するなど次世代の育成にも精力的に取り組んでいる。異業種横断型のプロデューサー。

→ 詳細プロフィールはこちら
→ ブログ「いまだタイトル決めれず」
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→ 新著『新時代ミュージックビジネス最終講義』特典、音楽ビジネスクリニック受付ページ

<著書>
新時代ミュージックビジネス最終講義』(リットーミュージック)
『10人に小さな発見を与えれば、1000万人が動き出す』(ローソンHMV)
最先端の作曲法 コーライティングの教科書』(リットーミュージック)
『とびきり愛される女性になる~恋愛ソングから学ぶ魔法のフレーズ』(ローソンHMV・共著 /「ラブソングラボ」名義)
DAWで曲を作る時にプロが実際に行なっていること』(リットーミュージック)
『世界を変える80年代生まれの起業家 ~起業という選択~』(スペースシャワーブックス)
プロ直伝!職業作曲家への道』(リットーミュージック)
『ソーシャル時代に音楽を"売る"7つの戦略~“音楽人”が切り拓く新世紀音楽ビジネス~』(リットーミュージック・共著)
『ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本 』(ダイヤモンド社・共著)

<コラム連載>
WEDGE infinity 『ビジネスパーソンのためのエンタメ業界入門』
CREAweb『来月、流行るJポップ チャート不毛時代のヒット曲羅針盤』
リットーミュージック『web版 職業作曲家への道

→ MUSICMAN-NETの記事を見る
→ 「プロ直伝!職業作曲家への道」出版記念 デモ音源受付フォーム

講座概要

概要主催:東京コンテンツプロデューサーズラボ
制作:FLY MUSIC
オーガナイザー:山口哲一(バグコーポレーション)
受講料本講座全8回 正規受講:39,000円(税込)

※知的財産管理技能士、学生、TCPL受講経験者は20%の割引があります。
 詳しくは申し込みページをご覧下さい。
※事前振込→受付後にお振込み先をお知らせいたします
※お支払いに、クレジットカードはご利用いただけません
会場東京コンテンツプロデューサーズラボ(http://www.tcpl.jp/about/access.html
東京都新宿区下落合1-1-8(東京アニメーションカレッジ専門学校内)
JR地下鉄高田馬場駅徒歩5分
定員30名(最少催行人数に達しない場合は開講を中止する場合がございます)
講座予定

第1回 2016年4月21日(木)19:30〜21:00
山口哲一
「サブスクリプションの先~音楽、エンタテインメントの未来のはじまり」

遂に日本でもサブスクリプションサービスが開始され、着実に利用者を増やしている。デジタル化が加速する時代の全貌を予測します。初回は今期の概要を話すとともに、オリエンテーション、自己紹介を行います。

第2回 2016年4月28日(木)19:30〜21:00
ふくりゅう(音楽コンシェルジュ/happy dragon,LLC代表)

「サブスクリプション・サービス最新情報~何が変化したか」
2015年は、AWA、LINE MUSIC,Apple Musicと「サブスク元年」でした。約1年が経過し、ユーザーや業界内にどう受け入れられているのでしょうか?今後の課題は?展望は?デジタルに精通した音楽コンシェルジュであり、J-WAVE『TOKIO HOT100』でのニューカマー発掘や、Yahoo!ニュース個人、ハイレゾ配信『mora』、雑誌『ミュージックマガジン』などで活躍しているふくりゅうさんとサブスクの最新動向を分析します。

第3回 2016年5月12日(木)19:30〜21:00
鈴木貴歩(ParadeAll Inc./THE BIG PARADE Co-Founder)
「エンタメ×テクノロジーの最先端現場レポート」

デジタル事業部長、イノベーション担当として活躍された鈴木貴歩さんが、ユニバーサルミュージックを退社し、アクセラレーターとしてエンタメ系起業を支援する活動を本格的に開始されました。MTVなど外資系会社ので経験を持ち、エンタメ×ITのカンファレンス「THE BIG PARADE」の創始者でもある鈴木さんから、IT起業、インバウンド、エンタメなど最先端ビジネスシーンの現在を伺います。

第4回 2016年5月19日(木)19:30〜21:00
原田卓(Peatix Inc. CEO)
「ライブエンタータテインメントの時代~電子チケットの可能性」

ついにCDを追い越したライブ事業。しかし、日本において、まだまだデジタルサービスの普及が遅い分野であります。スマホチケットサービス「Peatix」を運営するPeatix Inc.のCEO原田さんは、SMEに勤務後Amazon Japan CD部門の立ち上げを担当し、アップルでもiTunes Music Store立ち上げを経験。ライブエンターテイメントビジネスの未来や日米アジアでサービスを展開しての違いや共通点を語ってもらいます。

第5回 2016年5月26日(木)19:30〜21:00
三浦文夫(関西大学社会学部メディア専攻教授、民放連ラジオ再価値化研究グループ座長)
「ネット、スマホ時代に生き残るラジオ~radiko成功の理由」

役目を終えたと思われたラジオが復活?全国のラジオ局の番組をインターネットで聞くことができるサービスradikoは、月間ユニークユーザー数約1,200万人、スマホアプリDL数約1,800万、放送エリア外の番組を聞けるラジコプレミアム有料会員が約25万人と大成功を収めています。関西電通時代にradikoの考案、実用化された三浦さんにradikoの成功の理由、戦略を伺い、今後の可能性を考えます。

第6回 2016年6月2日(木)19:30〜21:00
洲巻圭介(朝日新聞社経営企画室)
「変化する巨大メディア~電子書籍と音楽配信の次に起きること」

大手出版取次の日販、朝日新聞のデジタル部門で長く新規事業開発に携わり、旧来型メディアとネットとの新旧融合を進めてきた洲巻さん。出版や新聞のデジタル化の現状と課題、そして展望は? 音楽ビジネスと対比することで導かれるエンタテイメントの未来予想図、ビジネスチャンスが浮かび上がる!

第7回 2016年6月9日(木)19:30〜21:00
原田悦志(NHK国際放送「J-MELO」チーフ・プロデューサー)
「海外マーケット進出とインバウンド~クールジャパンの嘘とホント」

世界約150の国と地域で放送されているNHK国際放送「J-MELO」は昨年10周年を迎えました。を立ち上げ時からチーフプロデューサーとして活躍されている原田さんは、いわば「Jカルチャー」の伝導師的な存在であり、海外の日本カルチャーファンの動向を肌感覚で掴んでいる人です。これからの日本人の大きなテーマであるコンテンツ海外輸出とインバウンドについて考えてみましょう。

第8回 2016年6月16日(木)19:30〜21:00
山口哲一
「エンタメの未来図を語り合う~第4期総括」

※開場は開始時間の30分前です。

説明会へのお申し込み

本講座のお申し込み

ニューミドルマン養成講座 修了生のみが参加出来る
ニューミドルマン・ラボ インキュベーションプログラムもスタート。

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オフィシャルサポーター

エイベックス・マネジメント代表取締役社長

伊東 宏晃

今回のニューミドルマン講座はまず講師のラインナップが非常に今の時代を代表する業界/メンバーになっていたので私自身は講師をする立場でしたが、実はほぼ毎週他の講師の話を聞きに行きとても勉強になりました。すべての講師の話には成功と失敗、情熱と夢がちりばめられ、これからの時代を生きていくヒントが満載でした。
私自身の話が受講者にどう伝わったかわかりませんが、受講生の熱や質問に圧倒され今まで他では話してない、いや話せなかった事まで話したくらいです。
こんな講座が私の学生時代にあったら自分の仕事はもっともっと広がっていたのかなぁ~と羨ましく思います。また新しいシリーズがスタートするみたいですが、こんな話が聞ける学べる講座はないと思います。おすすめの講座です!

スポティファイジャパン(株) Licensing & Label Relations Director

野本 晶

現在、Spotifyの日本での立ち上げ準備をすることが私の仕事です。今、世界にはあっても日本にないもの(またその逆)を創り上げていくことに参画できるのは何より楽しい仕事なのです。ニューミドルマンとして、日本の未来を創りあげてゆくことは、なににも替えてエキサイティングな目標となるでしょう。それには絶え間ぬ努力もまた必要であろうかと思いますが、みなさんにも新たな歴史の1ページ、いや1章を作り上げる未来への一歩を踏み出してみてほしいと思っています。

アニメプロデューサー、(株)ゴンゾ代表取締役副社長

石川 真一郎

今回、ニューミドルマン講座を担当させていただき、新しい日本の音楽ビジネスを引っ張っていく方々の意気込みを感じ取れたことに、大きな刺激を受けました。
現在、音楽ビジネスに限らず私の主戦場である映像ビジネスを含めコンテンツビジネス全体が、大きな変革期を迎えていることは皆様もご存知の通りと思います。その中、日本のメディア・コンテンツ業界は全般的に世界的な変革から置き去りになり、所謂「ガラパゴス」化がますます顕著となっております。
このままでは、世界で最も文化成熟度の高い日本の文化産業があっという間に置いてきぼりになってしまう大変な危機だと感じており、それを打破していく上で最も大きな役割を果たすのが、まさにこの講義の主題である「ニューミドルマン」だと確信しております。
全世界をリードするような新しいコンテンツビジネスの創造を目指す方々はぜひ、このニューミドルマン講座を受講して、羽ばたいていただき、大きなポテンシャルを実現できていない日本を変革する一翼を担っていただきたいと思います。

ParadeAll Inc./THE BIG PARADE Co-Founder

鈴木 貴歩

音楽ビジネスのエコシステムは、消費者の変化への対応を迫られており、新たなスキルセットをもった人材、新たなチームワークが求めれられています。アメリカでも、Dr.Dre達が南カルフォルニア大学と共同で次世代の音楽ビジネスマンを養成する講座を開講しました。
「ニューミドルマン講座」はこうした動きに先駆けて始まった素晴らしい取り組みです。従来の”業界”のイメージに囚われず、新たな領域を開拓する気持ちで参加してください。

株式会社トライバルメディアハウス シニアプランナー/サブマネージャー

高野 修平

音楽を取り巻く現状は大きく変わった。音楽の作り方、売れ方、届け方、関わり合い方は本当に変わった。
でも、それは悪いことなのだろうか?音楽はいま、転換期を迎えている。さあ、どうしますか?もう厳しいと悲観するのか、だからこそ面白いとチャンスに考えるか。いま、明らかに必要な人材が変化しつつある。それがニューミドルマンかもしれない。
僕は明確なニューミドルマンの定義はわからない。でも、少なくとも言えることは音楽をもっともっと多くの人へ伝える人のことを言うのではないだろうか。今の時代に併せて。物語を作ること。それがいま、求められている。僕はそう思います。

ビデオブロガー

愛場 大介(ジェットダイスケ)

和気あいあいとした雰囲気ながらも、時おり鋭く射るような受け答えもあり、カミソリのような緊張感が良かったです。どれくらい来場者の方々のお役に立てたかは分かりませんが、私自身はとても楽しい時間を過ごしました。後からブログでのリポートを読んでみて、我ながら為になる話だったと自画自賛しました(笑)。

チューンコアジャパン 株式会社/Wano株式会社 代表取締役社長

野田 威一郎

「音楽の海外輸出」+「デジタルファースト」といった当講座のキーワードに「アーティストファースト」を加えると、まさにTUNECORE JAPANのサービスそのものだと思います。同じ志をもった、ニューミドルマンが当講座を通じて、増えることを期待しております!

NHK国際放送「J-MELO」チーフ・プロデューサー

原田 悦志

「日本の音楽は世界で人気」よく聞かれる常套句です。でも、本当にこの言葉は本当なのでしょうか?実のところ、「日本マニア」「アニメファン」といった、ごく限られた層にだけウケているというのが、現状です。
日本音楽の世界進出で、いま、最も必要とされているのは、紛れもなく「プロデューサー」です。点を線に、線を形にしていくためには、思い込みを排し、情熱を持って新しいアイデアを実現していかなければなりません。新しいうねりを巻き起こしていく若い世代の登場を心待ちにしています。

受講生のコメント

音楽業界に、あらゆる職種、チャンネルが存在しており、その第一線での現場の声が聞けた。自分自身の幅の拡大に繋がった非常に有意義な、魅力的な講座でした。日本一の内容だと思います。(音楽関係者 男性)

最前線で活躍されている方のお話を生で聞き、懇親会でも近い距離でお話しさせて頂いたことが普段あり得ない経験でした。中高生の頃に見ていたシーンの裏側の話は一人のリスナーとして面白かったです。(会社経営 男性)

毎回面白かったです!こういった体系的な話を聞ける機会はなかなかない。(講座後の)懇親会でも面白いお話が聞けました。毎週楽しみだったし、参加してよかったです。ありがとうございました。(IT会社 女性)

“熱量”を持って行動することが、縁を導く、実際の成功のプロセスを聞けて、とても刺激的でした!(音楽家 男性)

「将来語り継がれる音楽を作るべき」「日本人アーティストを一から海外で売る!」そんな話が印象的でした。(全体を通じて)疑問点を講師の方にお伺いでき会話が出来たのがよかったです。(音楽関係者 女性)

音楽業界について、国内外のマスメディアに出るニュースの裏の原因を知り、因果関係を理解することができました。このビジネスの将来を予想するために大変勉強になりました。(大学生 男性)

素晴らしい講座でした。学生ながら音楽業界を勉強出来、今後のキャリアの参考になりました!この縁を無駄にせず、これからのビジネスに繋げていきたいと思います。(大学生 男性)

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